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文鳥と過緊張性発作

筋斗雲ぽん先生
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トップ画像:まだ緊張していた頃のぽん先生(@comatsu_cotoLi

保定や病院での診察に過度に緊張してしまい発作を起こす、過緊張性発作は文鳥に特に多いと言われています。

詳しい原因が分かっていない病気ですが、緊張のきっかけになる出来事を特定し、それを回避することで予防することができるほか、少しずつ刺激に慣れる訓練をすることも有効であると言われています。

いざ発作が起きても焦らないように、症状と対策を確認しておきましょう。

過緊張性発作?

鳥は様々な要因で発作を起こします。

ビックリしたことで突然爆発的に暴れるパニックは有名ですが、他にも飛行中に頭をぶつける、感染症、内臓疾患、栄養失調、熱射病、中毒など・・・。

過緊張性発作は、過度の緊張をきっかけにするという点で区別されます。

特に文鳥は過緊張性発作を起こしやすいと言われています。

保定による過度の緊張、病院に連れてこられたことによる過度の緊張、新しい環境に引っ越したことによる過度の緊張などで、一般に「失神」と言われるような症状を見せます。

なぜ過緊張性発作を起こすようになるのか原因はよく分かっておらず、病気としての分類も定まっていません。精神性の疾患なのか、中枢性神経疾患(てんかん)の一種なのか、明らかになっていないのです。

過緊張性発作の症状

典型的な症状では、過度の緊張をきっかけに挙動不審が始まります。キョロキョロ・そわそわして、目をしばたかせる様子が見られます。

その後、左右不対称な「強直間代性痙攣(きょうちょくかんたいせいけいれん)」を起こします。

すなわち、足や翼が伸びて全身が硬くこわばっていき(強直)、バタバタと伸ばしたり曲げたりを繰り返す(間代)ような痙攣を起こします。

このほか、閉眼、閉口、舌なめずり、呼吸促迫、発生呼吸が起こり、起立困難や虚脱に続きます。

保定中に発作が起こると、挙動不審や痙攣に気づきにくく、手を放すといきなり虚脱するため、失神したように見えます。

過緊張性発作が起きても、通常は数分で立ち上がります。

しばらくは半目で開口呼吸をしていますが、じきに収まり、後遺症も残りません。

しかし、重度の発作になると脳神経にダメージが生じて脳障害症状が残ることや、死に至る危険があります。

また、発作による心臓への強い負荷は、高齢の文鳥にとっては特に問題になります。

過緊張性発作の予防

過緊張性発作を起こしてしまった文鳥では、その発作の誘引となっている状況に注意しましょう。

保定が最も一般的ですが、知らない環境に来た、突然明るくなった、見つめられたなどでも生じることがあり、文鳥ごとにきっかけとなる出来事が異なります。

予期不安が関与しているのではないかとの説もあります。

予期不安とは「またあの苦しい発作を起こしてしまうのではないか」という、発作自体についての不安のことです。つまり、発作自体についての不安から緊張のレベルが高まり、本当に発作を起こしてしまうのです。

過緊張性発作を起こす状況が分かれば、それの状況を回避することで予防することができます。

一方で、小さな刺激から少しずつ慣らしていくことが発作の予防に有効である可能性も指摘されています。

「鳥頭」というのは「物忘れの激しい様子」を表す人間の言葉ですが、本当は鳥の記憶力は良好です。特に、不快な体験は長く記憶しています。

しかし、学習能力は哺乳類ほど発達していない場合が多いです。

こうした鳥の特性から、文鳥が刺激に慣れるまで辛抱強く付き合う飼い主の姿勢が重要です。

例えば爪切りのための保定で過緊張性発作を起こす子であれば、他の文鳥が爪切りしている様子を見せる、爪に爪切りを当てるだけで切らない、一本だけ切ってみるなど、入念に段階を踏むことで緊張を和らげることができるでしょう。

そのほか、健康な時にキャリーでのお出かけに慣らしておくと、いざ体調を崩した時の負担を減らすことにつながります。

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