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文鳥に与えてはいけない野菜リスト

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トップ画像:生徒が居眠りせずに聴いているか確認するサク先生(@sakuakipip)

文鳥に与えてはいけない、あるいは与えても少量に留めるべきとされている野菜について、リストの形式にまとめました。

それぞれの野菜がどういった理由で避けるべきなのかという点についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

なお、文鳥に与えても大丈夫な野菜については下記の講義を御覧ください。

下記の野菜は、文鳥に与えてはいけない、または少量に留めておくべき野菜であると考えられています。

与えてはいけない野菜

  • アクの強い野菜(ゴボウ、ミョウガ、山菜など)
  • 明日葉
  • アボカド(本当は果物なので詳細は果物編で)
  • オクラ
  • カリフラワー
  • キノコ類
  • キャベツ
  • クレソン
  • サトイモ
  • スイバ
  • そらまめの豆苗
  • タケノコ
  • ツルムラサキ
  • トマト
  • ナガイモ
  • 生の豆
  • ネギ科の野菜(ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニクなど)
  • ブロッコリー
  • ほうれん草
  • 芽キャベツ
  • モロヘイヤ
  • 野菜や果物のタネ

など

少量に留めておくべき野菜

  • キュウリ
  • 白菜
  • レタス

など

上記の野菜がなぜ与えるべきではないとされているのかについて、以下で詳しく確認していきます。

シュウ酸を含む野菜

ほうれん草は鳥に与えてはいけない野菜としてよく言及されますが、理由はシュウ酸の含有量が多いためです。

シュウ酸は体内でカルシウムと結合することでカルシウムの吸収を阻害したり、血中のカルシウム濃度を下げたりします。

人間がほうれん草を食べる際には茹でて調理するのが普通です。茹でることでほうれん草のシュウ酸はアクとして分離されますので、人間はシュウ酸の過剰摂取になりにくいわけです。

しかし、文鳥に野菜を与える際は生のままが原則ですから、ほうれん草に含有されるシュウ酸をそのまま摂取することになってしまうため、与えてはいけないとされています。

ほうれん草以外のシュウ酸を多く含む食品は、タケノコ、スイバ(ギシギシ)、紅茶、コーヒー、お茶(特に玉露や抹茶)、バナナ、チョコレート、ココア、ピーナッツ、アーモンドなどがあります。

また、野菜について、100gあたりのシュウ酸含有量は下記のようになっています。

可食部100gあたりのシュウ酸含有量

野菜名 シュウ酸(mg)
ほうれん草、スイバ
800
キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、レタス
300
サツマイモ
250
ナス
200
ダイコン、小松菜、カブ
50

上記の表から分かる通り、文鳥に与えても問題の無い野菜の代表格である小松菜の16倍ものシュウ酸がほうれん草には含有されています。

カルシウムの欠乏がシュウ酸を多く含む野菜を食べてはいけない理由ですから、シュウ酸を含んでいてもカルシウムの含有量の方が多い野菜(小松菜など)は、問題が無いのであろうと考えられますが、詳細は不明です。

また、ほうれん草のシュウ酸含有量も問題を起こす程では無いとする意見も一部に見られますが、ほうれん草に匹敵するビタミン・ミネラルを含有する小松菜がある以上、積極的にほうれん草を与える理由は無いでしょう。少なくとも、成長中の若鳥や産卵期、換羽期などのカルシウム要求量が増加している間は、シュウ酸を多く含む野菜は避けた方が無難です。

アクの強い野菜

ゴボウやミョウガなどのアクの強い野菜は避けるべきであるとされています。

植物性のアクの成分は、シュウ酸などの有機酸やポリフェノール類、アルカロイド類などの化学物質です。どの化学物質がアクの成分であるかは植物によって異なります。例えば、ほうれん草はシュウ塩や硝酸塩、タケノコはシュウ酸やホモゲンチジン酸、ワラビはチアミナーゼ、ゴボウはタンニンがアクの成分となっています。

アクの原因となる化学物質は、植物が動物などに食べられるのを防御するために獲得したものです。刺激性物質や有毒物質、難消化性の物質を含んでいる場合があります。

ゴボウやミョウガのほか、多くの山菜はアクが強いため、文鳥に与えるのは避けましょう。

シュウ酸カルシウムを含む野菜

サトイモやナガイモ(とろろ)のねばねばが手につくと、手が痒くなったりピリピリした痛みを感じることがあります。

これは、サトイモ等に含まれるシュウ酸カルシウムの針状結晶が肌に刺さって刺激になっているのが原因です。

文鳥の肌や粘膜は人間よりも敏感ですから、シュウ酸カルシウム結晶の刺激によって口内炎などを起こすことがあります。

粘り気の多い野菜

オクラやモロヘイヤなど粘り気の多い野菜は、そ嚢炎の原因になるため文鳥に与えるべきではないと言われています。

オクラ等の野菜に限らず、炊いたご飯やパンなどの粘り気の強い食品は食滞の原因になりやすく、そ嚢内に長く停滞した食品が腐敗したり、細菌やカビが増殖したりすることで、そ嚢炎を起こします。

粘り気の多い野菜は、オクラ、モロヘイヤ、明日葉、ツルムラサキ、サトイモ、ナガイモなどがあります。

ネギ科の野菜

タマネギやネギ、ニンニク、ニラ、アサツキなど、ネギ科の植物は鳥に与えると中毒を起こします。

原因物質は、アリルプロピルジスルフィドあるいは有機チオ硫酸化合物であるとされています。

これらの物質は鳥の体内でヘモグロビンを変容させ、溶血(赤血球が壊れること)を起こします。血液によって酸素を運ぶことができなくなるため酸欠状態になり、促迫呼吸を起こしたり、チアノーゼを起こしてクチバシが蒼白になる様子が見られたりするでしょう。また、重度の溶血は血便として現れることがあります。

ネギ科の野菜による中毒は、加熱、非加熱に関係なく、スープだけでも食べた後に起こる可能性があります。

生の豆

生の豆は鳥に与えてはいけないと言われています。理由はレクチンというタンパク質が中毒を起こすためとされています。

レクチンは糖に結合するタンパク質の総称で、動物や植物に広く分布しています。植物の中でインゲン豆の仲間は特にレクチンを多く含むことが知られています。インゲン豆のレクチンは赤血球に結合して凝集させる性質があることから、赤血球凝集素と呼ばれています。レクチンは加熱処理されることで破壊され、無毒化されます。

レクチンは人間にとって有害であり、平成18年5月にはテレビ番組で紹介された白インゲン豆の調理方法が加熱不足であったため、約160名の人が中毒を起こしたことがあります。

では鳥にとっても本当に有害なのかという点については、現在文鳥大学が保有している専門書では生豆の有害性、あるいはレクチンの鳥類の血液への作用について触れているものが無く、現時点で詳細は不明です。

鳥類の血液と哺乳類の血液は赤血球の構造や血液凝固の機序に大きく異なる点があるため、「人間の血液に有害だから鳥にも有害」と単純に考えることはできません。

とはいえ、わざわざ毒性が疑われる食品を愛鳥に与える必要はありません。もし豆類を与えたい場合でも、必ず十分に加熱処理されたものを与えましょう。

ゴイトロゲンを多く含む野菜

ゴイトロゲンはヨウ素の吸収を阻害し、甲状腺肥大や甲状腺腫を引き起こす物質です。

アブラナ科の植物には、このゴイトロゲンがグルコシノレートという形で存在しています。また、生大豆にも同様の作用があることが分かっています。

アブラナ科の野菜は、ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、ケール、カブ、ハクサイ、ルッコラ、セイヨウワサビ、ダイコン、ワサビ、クレソン等があげられます。

どの野菜がどれだけのゴイトロゲンを含有しているのかについて、具体的な数値を網羅的に掲載している文献を見つけることはできませんでした。ただし、キャベツとカリフラワー、および芽キャベツについては数値を得ることができましたので、下記に引用します。

アブラナ科野菜中のグルコシノレート量(mg/100g)

野菜名称 キャベツ カリフラワー 芽キャベツ
ゴイトリン
3.8
2.3
47.8
グルコブラッシン
29.5
22.7
62.4

ゴイトリンおよびグルコブラッシンというのが、グルコシノレートのことです。数値を見ると分かる通り、芽キャベツが圧倒的に含有量が多いことが分かります。

上記の表の野菜の他、ブロッコリーやクレソンもグルコシノレートの含有量の多い野菜として言及されることが多いようです。

どの程度のゴイトロゲンを摂取すると文鳥に有害な作用を及ぼすのかは分かっていません。したがって、そもそも上記の野菜を与えないか、与えても少量に留め、ヨウ素もあわせて補給されていることを確かめるようにするのが良いでしょう。

水分を多く含む野菜

キュウリやレタス、白菜などの水分を多く含む野菜は、少量に留めるべきであるとされています。

水分を多く含む野菜を多く食べると内臓の熱を奪ってしまい、特に胃や腸が冷えることで下痢を起こすと考えられています。下痢は脱水状態の原因になるほか、胃や腸の機能障害も種々の疾病の原因になります。

水分を多く含むとしてよく挙げられる野菜と、可食部100g中の水分量は下記のとおりです。

可食部100gあたりの水分含有量

野菜名 水分(g)
チンゲンサイ
96.0
レタス
95.9
キュウリ
95.4
白菜
95.2
小松菜(参考)
94.1
キャベツ
92.7

上記の表を見ると、「文鳥が食べられる野菜」として推奨されることの多いチンゲンサイが最も水分を多く含んでいることが分かります。

水分量からだけではこの矛盾を解決することはできません。消化のしやすさの違いや他の成分との兼ね合いで、チンゲンサイが問題を起こしにくいのかもしれません。追加の調査が必要です。

また、キャベツを水分を多く含むという理由で避けるべきと言及している文献もありますが、水分量の点では小松菜以下になっています。ただ、前述のシュウ酸やゴイトロゲンを含む野菜であるということもありますので、与えない方が無難でしょう。

詳細不明の避けられている野菜

下記の野菜は鳥に与えるべきではないと言われていますが、今回の調査ではその理由を見つけることができませんでした。

とはいえ、愛鳥で動物実験を行う必要はありませんから、避けた方が無難でしょう。昔からの言い伝えや慣習が科学的な根拠付けに先んじているというのは良くあることです。

野菜や果物のタネ

野菜や果物のタネは毒性を持つものがあるため、文鳥を含め鳥に与えるべきではないと言われています。

しかし、具体的にどのような成分が、どのような理由で有毒なのかについて、確かな情報を得ることはできませんでした。

トマト

トマト、特に青いトマトは鳥にとって有毒であるため、与えるべきではないといわれています。

しかし、トマトのどの成分が鳥にとってどう有害なのかについて、確かな情報を見つけることができませんでした。

そらまめ豆苗

そらまめの豆苗を文鳥に与えたところ、中毒の様な症状を見せて数日で死亡してしまったという報告がWeb上でなされており、避けるべき野菜として言及されています。

しかし、そらまめ豆苗がどのように鳥の体に影響を与えるのかに関する確かな情報を見つけることはできませんでした。

キノコ類

キノコ類は鳥に与えるべきではないと言われています。

しかし、摂取されたキノコが鳥の体内でどのような影響を及ぼすのかについて、確かな情報を見つけることはできませんでした。

参考文献

書籍

3.

4.

Web

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