公開 更新

文鳥の性格は悪いのか?誤解されやすい行動から性格を知ろう

胸を張るぷん助手
役に立ったらシェア:

トップ画像:胸を張るぷん先生(@comatsu_cotoLi)

文鳥の性格は悪いと言われることがありますが本当でしょうか?

問題視される文鳥の行動をよくよくチェックしてみると、実は誤解に基づいていることが多いのではないかということが見えてきます。

文鳥をより良く理解し、より良いコミュニケーションをとるために、文鳥の「性格の悪さ」を検証してみましょう。

文鳥の飼育書や、文鳥に関するWeb上の記事を読むと、「文鳥は性格が荒い」「性格は陽気で挑戦的」「好き嫌いが激しく気が強い」などと書かれていることが多いです。

性格の難点について書かれることの多い文鳥ですが、果たして本当に文鳥は性格が悪いのでしょうか?

性格が悪いかどうかについて、個々の文鳥の違いや、飼い主側の受け止め方の問題もありますから、一般的な結論を下すことはできません。

そこで、今回は「性格が悪いと捉えられそうな文鳥の行動」を考えてみることにしましょう。

性格悪いと捉えられそうなこと

文鳥の性格が悪いのかどうかを探るために、問題視されそうな行動をひとつひとつチェックしていきましょう。

怒りっぽい・噛んでくる

文鳥の性格が悪い、あるいは荒いと言われてしまう最大の理由は、文鳥がすぐ怒って噛んでくることでしょう。

中型・大型のインコやオウムでは、怒っても噛みつく前に警告してくれる場合が多いですが、文鳥は怒れば警告なしで一気に噛みつくことがほとんどです。この「怒る→すぐ攻撃」という行動が、「文鳥は怒りっぽい」というイメージに繋がっていると考えられます。

また、怒る理由にしても「エサを横取りされた」などの明確な場合もあれば、「気が合わないから」「何となく機嫌が悪かった」「特に理由は無い」など、理不尽なこともあります。

こうしてみると、中型・大型のインコやオウムに比べれば、文鳥の性格は荒い・怒りっぽいと言えるかも知れません。

しかし、だからといって文鳥の性格は悪いということになるのでしょうか?

まず考えるべきは、野生の文鳥は「食べられる側」の非力な生き物であるという点です。隙きを見せればあっという間に食べられてしまう厳しい生存競争の果てに、警戒心や臆病さを身に着け、「何かあれば間髪入れずに攻撃する」という怒りっぽさも身につけたのです。

それに、先ほどは「理不尽な理由で怒ることもある」と書きましたが、これは飼い主の行動が原因であることも多々あります。例えば「放鳥中なのに飼い主が構ってくれない」という場合には、気を引くために怒ります。

他にも「いきなり指先・ペン先を向けてきた」など、文鳥なりのきちんとした理由があり、意思表示のために怒っていることもあるのです。

また、怒り以外の理由で文鳥が噛むことが理解されていないために、性格が荒いと言われてしまっている可能性もあります。

例えば、ヒナや学習期の文鳥は、人間の赤ちゃんが何でも口に入れるのと同じように、何でも噛んでみて確かめようとします。また、飼い主の気を引いて自分を見て欲しいときにも噛んで伝えようとしますし、羽繕いや巣作り行動といった愛情表現で噛むこともあります。

文鳥はヒトと違って器用な手を持たないため、ヒトが手で触って確かめるのと同じことをクチバシを使ってするのです。

このような事例を差し引いていくと、「理不尽に文鳥が怒っている」という事態はかなり少なくなってくると考えられます。飼い主が文鳥のことをもっと深く理解すれば、もっと上手にコミュニケーションが取れるようになるはずです。

嫉妬深い・構って欲しがり

文鳥は愛に生きる鳥です。人間のことも、「上下関係」ではなく「好きか嫌いか」で見ており、特に気に入った飼い主のことは「パートナー」すなわち恋人だと思っています。

ですから、嫉妬深い一面を見せることがあったり、構ってもらうために攻撃的になったりすることがあります。

例えば、夫婦に飼われている文鳥で、妻をパートナーだと考えている場合、夫を恋のライバルだと思って強力に噛み付いたりする場合があります。

また、放鳥中に飼い主がスマホに集中していたり、在宅ワークで忙しすぎて放鳥時間をすっぽかしたりすると、構ってもらえない文鳥は気を引こうとして噛み付いたり、暴れまわったりすることがあります。

では、これは性格が悪いということになるかと言うと、そうではないでしょう。要するに、深い愛情の裏返しです。人間の恋人同士だって、「別の人と遊びに行った」「仕事ばかりで自分のことを見てくれてない」といった理由でケンカします。文鳥も同じです。

むしろ、「文鳥は人間と同じように、愛情による深い絆を結ぶことができる」と考えれば、文鳥の愛情深さは美点であると言えるでしょう。

文鳥同士でケンカが絶えない

文鳥を複数羽飼育している飼い主は、文鳥同士がケンカする様子を毎日のように見ます。「エサの取り合い」「近づいてきたから」「目についたから」「何となく」など、様々な理由でケンカしています。中には特に攻撃的な性格の子もいて、飼い主が心配になることもあるでしょう。

野生の文鳥は群れで生活しています。群れで生活する生き物というと温厚なイメージがありますから、日々ケンカに明け暮れる文鳥たちを眺めていると「やっぱり文鳥って性格が荒いのかな」と思うかもしれません。

しかし、そうは言ってもやはり群れの生き物です。ケンカと言っても大体は「じゃれ合い」あるいは「警告」といったレベルのもので、どちらかがケガをすることはありません。

まれに相手のアイリングや足から出血させる程の大げんかになったり、相手をケガさせやすい攻撃的な性格の子もいたりしますが、これはどんな生き物でも同じことです。犬や猫も大げんかすることがありますし、群れで生きる人間だってケンカに明け暮れているでしょう。

日々ケンカしているにも関わらず、あまりケガに発展しないということは、つまり群れの秩序の維持のために「ケンカ」が上手に機能していると考えられます。ここまで繰り返し述べてきたように、文鳥にとっては「怒り」あるいは「噛みつく」ことは意思表示の手段であり、日常的なコミュニケーションなのです。

好き嫌いが激しい

文鳥は好き嫌いが激しいと言われます。文鳥同士でも気が合わなければ、まず間違いなく仲良くはなりません。

嫌いな食べ物はなかなか食べません。飼い主が良かれと思って買ってきたオモチャでも、気に入らなければ近づきもしません。

これも生き物にとっては当たり前のことです。人間同士だって、気が合わなければ基本的には仲良くならないでしょう。ただ表面に出さない知恵を持っているだけです。

また、「食わず嫌い」「新しいオモチャで遊ばない」などの行動も、動物では一般的に見られることです。非力で「食べられる側」の小動物は、警戒心が強いのが普通だからです。

人間が新しいモノを見て平気なのは、「見たこと無い食べ物だけど、レストランで出てくるからには食べられるんだろう」とか「見たことない機械だけど、家電屋で売ってるからには触っても平気だろう」と考えているからです。

つまり、社会的な文脈の助けがあるから未知を恐れないわけです。前人未到のジャングルの中で、謎の木の実を見つければ、多くの人間も文鳥と同じように警戒するのではないでしょうか。

パートナーの飼い主以外の人間に冷たい

文鳥は、飼い主家族の中でも特に気に入った人間のことを「パートナー」つまり恋人であると考えています。

パートナーに対しては非常に深い愛情を持っており、男の子の文鳥であれば頻繁に歌(さえずり)のプレゼントをしたり、「吐き戻し」でご飯のプレゼントをしたりと、熱烈な愛情表現が見られるでしょう。

一方で、パートナー以外の人間に対してはそっけない態度を見せることが多く、場合によっては「恋のライバル」と感じて攻撃的になることもあります。

このような文鳥の性質から、「文鳥はパートナーに選んだ人間にしか懐かない」というイメージを持っている方もいるでしょう。

しかしながら、パートナー以外の人間に懐かないというのは大きな勘違いです。パートナーに対するような愛情表現こそ見せませんが、一緒に暮らす人間たちのことはちゃんと身近な存在であると認識しており、その意味ではきちんと「懐いて」います。

パートナー以外の人間の肩や腕に止まることもあります。フレンドリーな子であれば手のひらに止まったり撫でさせたりしてくれるでしょう。パートナーの飼い主が不在のときに地震が起きたり、大きな音が鳴ったりすれば、他の人間のことを頼って飛んでくることもあります。

つまり、パートナー以外の人間に冷たい・懐かないというわけではなくて、パートナーに対して特別に強い愛情を持っているだけなのです。

荒鳥(あらどり)

人に慣れていない鳥のことを「荒鳥(あらどり)」と言います。人に挿し餌されなかった鳥や、学習期に人に馴れることを覚えなかった鳥が荒鳥です。

荒鳥にとって、人間は巨大で絶大なパワーを持った怖い生き物です。人間のことを恐れ、警戒しており、エサの交換や掃除でケージに手を入れてこようものならバサバサと暴れまわって必死に逃げようとします。

荒鳥に育った成鳥をお迎えすると、「やっぱりヒナから育てないと文鳥は懐いてくれないんだなぁ」と感じる方もいるでしょう。

しかしながら、荒鳥に育った文鳥も、飼い主が根気強く接すれば信頼関係を築き上げることが可能であることが知られています。懐くまではいかなくとも、人間に慣れてもらうことはできるのです。

文鳥とコミュニケーションは取れていますか?

ここまで、「性格が悪い」と捉えられそうな文鳥の行動についてチェックしてきましたが、多くが「誤解」あるいは「不適切なコミュニケーション」に原因があることがご理解頂けましたでしょうか?

文鳥は主従関係に生きる動物ではありません。だから、人間に従順に従うこともしません。人間を恋人・仲間だと認識し、対等な関係を望んでいるのです。

文鳥が人間のパートナーを理解しようと頑張るのと同じように、人間も文鳥のパートナーを理解しようと頑張って、初めて文鳥が望む「対等な関係」になるのではないでしょうか。

文鳥は非常に小さな生き物ですが、全身を使って非常に豊かな感情表現を行います。特に声を使った感情表現・意思表示はとても多彩です。

こうした「文鳥の言葉」にしっかり向き合い、文鳥のことをパートナーとして尊重したコミュニケーションを飼い主の方から心がければ、必ず文鳥も応えてくれるでしょう。

まとめ

文鳥は性格が悪い、気性が荒いと言われてしまうことがあります。

確かに、そういった面が全く無い訳ではありませんが、それは深い愛情の裏返しであったり、飼い主側の不適切なコミュニケーションに起因するもである場合も少なくないのです。

主体性の強さは文鳥が高い知性を持つことの証であり、文鳥が持つ多くの魅力のうちのひとつです。

「ウチの子は性格悪いのかな?」と感じているなら、ぜひ文鳥とのコミュニケーションを振り返って見て下さい。パートナーとして、しっかり向き合えていますか?

飼い主が愛をもって接すれば、文鳥も愛を返してくれます。

あなたが文鳥のコトバを理解できないように、文鳥だって人間の言葉の意味を知りません。飼い主の行動が文鳥にとって理解し難い場面も多々あるはずです。

それでも文鳥は、飼い主の言動を日々観察し、文鳥なりに解釈して、自分の意図を人間である飼い主に伝えようとしてくれます。

文鳥と幸せな関係を築くための第一歩を、まずあなたの方から踏み出してみてください。

役に立ったらシェア:

関連記事


0件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です