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文鳥とポリテトラフルオロエチレンガス中毒

モチになる銀先生
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トップ画像:飼い主に換気を促す銀先生(@littlemi_lily58)

ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)とは、フライパン表面の焦げつき防止加工などに使用されているフッ素樹脂です。

様々な調理器具に使われているPTFEですが、高温になると有毒ガスを生じ、これが鳥に中毒症を起こすことがあります。

ケージの設置場所をキッチンから離すとともに、文鳥の居る部屋で調理を行わないように気をつけましょう。

PTFEガス中毒の原因

ポリテトラフルオロエチレンはフッ素樹脂の需要の約60%を占めると言われているほど一般的に使用されている素材ですが、高温にさらされると有毒ガスを発生させることが知られています。

文鳥に限らず、鳥は莫大なエネルギーを必要とする飛翔を可能にするために、非常に発達した呼吸器を有しています。体も小さく、効率の良い呼吸器を持った飼い鳥は、人間はもちろん、小型哺乳類のペットに比べても、有毒ガスへの感受性は著しく高くなっています。

海外における鳥の突然死の最も主要な原因はPTFEガス中毒であるとする文献もあります。

PTFEガス中毒の症状

PTFEガスを吸入後、数分で発症し、多くの場合数十分で死亡します。

発症すると強い光を眩しく感じるようになるほか、開口呼吸や促迫呼吸、喘鳴、スターゲイジング、乾性の咳などの呼吸器系の症状を見せます。

そして、ふらつきや虚脱などの様子を見せた後、突然死します。死の直前に喀血が見られる場合もあります。

また、突然死に至らない場合でも、PTFEガスの吸引によって肺炎を起こすことがあります。

PTFEガス中毒の予防

まずは「キッチンで鳥を飼わない」という原則を徹底しましょう。ケージの設置場所はキッチンから隔離できる部屋にすることが望ましいです。

布にのっかる銀先生

画像:危険器具がないか現地調査を行う銀先生(@littlemi_lily58)

ただし、キッチンとは別の部屋に居た鳥が死亡した事例もあります。調理を行う際は十分に換気を行うことを忘れないでください。

ところで、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が何度に熱せられると有毒ガスを生じるのかは定かではありません。280度や200度で毒性がスを生じ始めるとする文献がある一方、475度以上で有毒ガスを生じるとする文献もあります。さらに、PTFE樹脂の物性値では、連続最高使用温度は260度とされています。

PTFEガス中毒の予防に「フライパンを中火以上で加熱しないこと」を挙げている文献もありますが、仮に200度程度で有毒ガスが発生するのだとすれば、あまり意味のある予防策とは言えません。

逆に500度弱まで有毒ガスが生じないとしても、家庭用のガスコンロの火力でも長時間加熱することによって鍋の上端部を570度を超える温度にまで熱することができます。したがって、通常の使用を逸脱すれば有毒ガスが発生する可能性は高いと言えます。

キッチンで使われるフライパン以外にも、ホットプレートやたこ焼き器、鍋などにもフッ素樹脂がコーティングされていることがあります。これらの調理器具はキッチンではなく、食卓上で使われることが多いため、くれぐれも文鳥のいる部屋で使わないように注意しなければいけません。

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