チョコがないか見回り中のぽん先生

文鳥とチョコレート中毒

チョコレートの甘い香りは文鳥も人間もつい引き寄せられてしまいますが、文鳥にとってはごく少量でも命を落としかねない猛毒です。中毒の原因物質はカカオに含まれているため、チョコレート以外のカカオ製品にも広く注意する必要があります。チョコレート中毒が発生する病理や症状、予防について学びましょう。

スキマに亜鉛が無いか見てきたぶん先生

文鳥と亜鉛中毒症

人間の家庭には数多くの金属製品があり、その防錆加工として亜鉛メッキが一般的に利用されています。亜鉛が文鳥の体内に蓄積されることで、消化器系の障害や神経症状、溶血など様々な症状を起こし、急性に死亡することもあります。「うちの子は金属に興味ないから大丈夫」と思っていても放鳥時には目を離さないことが重要です。

リラックスちゅん太先生

文鳥とメガバクテリア症(AGY症、マクロラブダス症)

メガバクテリア症は比較的新しい病気で、古い文献では書かれていません。重篤化することは稀であるものの、文鳥にも感染する病気で、消化器系の症状を起こします。一方で、感染していても無症状の場合があり、無症状の子がキャリアとなってヒナや同居鳥へと感染が拡大してしまうことがあるため、注意が必要です。

少し下を見つめるぽん先生

文鳥とカンジダ症

消化管の常在菌であるカンジダ菌が増殖し、消化器系を障害するのがカンジダ症です。文鳥の免疫力が正常に機能していれば問題を起こさない菌ですから、食餌の栄養バランスと飼育環境をしっかりチェックして、予防することが重要です。また、不適切な挿し餌による食道のケガやヤケドも発症の原因になります。

顔だけ正面を向くぽん先生

文鳥と胃炎

人間ではお酒の飲み過ぎや不規則な生活、過度のストレスなどで胃炎が起きます。文鳥の胃炎は、主にカンジダやトリコモナスなどの感染によって引き起こされます。胃炎が進展して胃潰瘍や胃穿孔(胃に穴があく)になってしまうと大事に至る可能性もあるため、油断できない病気です。