マイホームでご満悦のてん先生

文鳥と湿度管理

日頃の文鳥の飼育環境のチェックにおいて、忘れてはいけないのが湿度です。日本には湿度がとても高くなる時期もあれば、とても低くなる時期もあります。そうした状態が続くことで、文鳥の体にはどのような影響を与えるのでしょうか。文鳥と飼い主が快適で健康に暮らすことのできる湿度管理について考えてみましょう。

身ぎれいにするぽん先生

文鳥と大腸菌症

大腸菌というと人間ではO157による食中毒が有名ですが、文鳥も感染します。穀食の文鳥は常在菌として大腸菌を保有しておらず、人間には病気を起こさない種類の大腸菌に感染しても深刻な症状を見せることがあります。健康な体と衛生的な環境を保ち、しっかり予防しましょう。

バイクを嗜むパチクリ先生

文鳥と腸閉塞(イレウス)

腸の運動を司る神経に異常が生じたり、異物が侵入したりすること等によって、腸が塞がってしまうことを腸閉塞、あるいはイレウスと言います。便が出せなくなったり、腸の吸収機能が障害されたりすることによって、様々な悪影響が生じ、急激に状態が悪化し、一日ともたずに死亡してしまうこともある疾病です。

リラックスちゅん太先生

文鳥とメガバクテリア症(AGY症、マクロラブダス症)

メガバクテリア症は比較的新しい病気で、古い文献では書かれていません。重篤化することは稀であるものの、文鳥にも感染する病気で、消化器系の症状を起こします。一方で、感染していても無症状の場合があり、無症状の子がキャリアとなってヒナや同居鳥へと感染が拡大してしまうことがあるため、注意が必要です。

少し下を見つめるぽん先生

文鳥とカンジダ症

消化管の常在菌であるカンジダ菌が増殖し、消化器系を障害するのがカンジダ症です。文鳥の免疫力が正常に機能していれば問題を起こさない菌ですから、食餌の栄養バランスと飼育環境をしっかりチェックして、予防することが重要です。また、不適切な挿し餌による食道のケガやヤケドも発症の原因になります。

背伸びするぽん先生の上半身

文鳥とアスペルギルス症

アスペルギルスというカビの感染によって、主に呼吸器系が障害される病気がアスペルギルス症です。しかし、初期にはほとんど症状が見られないため、気づかない内に手がつけられない程に重篤化していることもあります。治療の難しさもあり、予防の重要性が特に強調されています。