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文鳥と湿度管理

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トップ画像:秘密基地の空調を点検するてん先生(@kotoriko3)

日頃の文鳥の飼育環境のチェックにおいて、忘れてはいけないのが湿度です。

日本には湿度がとても高くなる時期もあれば、とても低くなる時期もあります。そうした状態が続くことで、文鳥の体にはどのような影響を与えるのでしょうか。

文鳥と飼い主が快適で健康に暮らすことのできる湿度管理について考えてみましょう。

文鳥にとって快適な湿度は50%から60%程度だと言われています。

人間にとって快適な湿度が40%から60%程度だと考えられていますから、人間にとっては若干湿っぽい程度が、文鳥にとっては快適であると言えます。

文鳥の原生地のインドネシアは熱帯の環境で、年間を通じて高温多湿です。気温は30度前後で、湿度は80%前後で、あまり変化しません。

参考:文鳥の繁殖期に関する研究ノート

したがって、文鳥は乾燥よりは湿潤に対して適正があると考えるのが妥当でしょう。

多湿環境の問題点

湿度が高すぎる環境では、カビやダニが増殖しやすくなるとともに、体温調節が難しくなるという問題があります。

かつての日本家屋のような風通しの良い環境ならまだしも、現代的な密閉性の高い住環境で60%を超える高い湿度が続くと、カビやダニの繁殖を招きます。

文鳥にとって問題になるダニはワクモやトリヒゼンダニが居ます。これらのダニは、一般的な人間の住環境に普通に居るようなダニではないため、湿度が高くてもあまり問題にならないでしょう。

文鳥にとって特に問題になるのはカビの増殖です。アスペルギルスというカビの仲間によって引き起こされる感染症は初期症状がほとんど見られないにも関わらず急死の可能性もある厄介な病気ですが、アスペルギルスは高温多湿の環境を好みます。

また、多湿環境では体温調節も難しくなります。

文鳥の主要な体温調節機構のひとつに、開口呼吸による気道からの水分の蒸散があります。文鳥を含め鳥は汗腺を持たないため汗はかきませんが、クチバシを開けて気道から水分を帰化させることで、汗と同じ様に熱を逃し、体温調節を行うのです。

したがって、既に空気が湿っている場合は、開口呼吸を行っても効率的に熱を逃がすことができません。雨の日は洗濯物が乾かない(水分が気化しない)のと理屈は同じです。

夏場に、人間が留守にした室内は高温になることがありますが、この時さらに多湿環境でもあると、熱射病のリスクはとても高くなります。

低湿環境の問題点

湿度が低すぎる環境では、目や鼻などの粘膜が傷つきやすくなるとともに、ほこりやハウスダストが飛散しやすくなるという問題があります。

40%を大きく下回るような乾燥した環境では、文鳥も人間も肌が乾燥するようになります。文鳥では乾燥による粘膜の防御機構の破綻は、目や呼吸器系に炎症を起こしたり、感染症を招いたりする原因になります。

また、乾燥した状態ではほこりやハウスダストが飛散しやすくなります。文鳥を含め、鳥類は飛翔を可能にするために、とても発達した呼吸器系を持っており、空気の汚染に対して感受性が高くなっています。

乾燥して粘膜が傷ついたところに、ほこりやハウスダストによる空気の汚染が重なることで、炎症や感染症のリスクが高まります。

文鳥と人間が快適に暮らすための湿度

湿度は高すぎても低すぎても問題を起こします。

とはいえ、文鳥にとって快適な湿度と人間にとって快適な湿度はほぼ同じです。飼い主が快適に過ごせるように湿度を調整していれば、おおむね文鳥も快適であると言えるでしょう。

気をつけなければいけないのは、愛鳥が換羽や産卵、病気などで体に負荷がかかっている場合です。こうした時にはきちんと湿度計を使って、文鳥にとって最適な50%から60%の湿度を維持するようにしましょう。

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