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文鳥と事故-ヤケド系

ヤケドに怯えるぽん先生
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トップ画像:ヤケドに怯えるぽん先生(@comatsu_cotoLi)

事故によって愛鳥が傷つき、あるいは命を落としてしまうことは、悔やんでもくやみきれない辛い経験になってしまいます。

具体的な事故の危険を知り、イメージを持っておくことで、「はっ」と気がつくことのできる飼い主になることができます。

本講義ではヤケド系の事故を取り上げます。なお、ヤケド自体についての詳細は下記の講義をご覧ください。

ヒナの挿し餌が熱すぎると、そ嚢や食道にヤケドを負う危険があります。その傷が原因となって感染症を起こすこともあるでしょう。

ヒナは親鳥の体温で温められた吐き戻し餌を食べるのが自然の状態です。人間の手による育雛の場合も、文鳥の親鳥の体温、すなわち40度ほどに保たれた挿し餌を与える必要があります。

ヒナに挿し餌を与える前に必ず温度を確認するようにしましょう。温度計を使うか、挿し餌に指を入れて温度を確かめます。

指を入れる習慣をつけておくと、挿し餌を作る前の手洗いも忘れにくいでしょう。ヒナの口に入る挿し餌に自分の指を入れるのに、事前に手を洗わない飼い主はいないからです。ヒナは免疫力が弱く感染症にかかりやすいため、衛生管理の徹底は必要不可欠です。

調理中の器具にふれる

沸騰した鍋、油を敷いたフライパン、湯気が出ている炊飯器など、調理中のキッチンには文鳥にとって致命傷を与える器具がいっぱいです。

キッチンにはアボカドやネギなどの文鳥に有毒な食材も置かれているため、そもそも近づけないようにできれば最も安全です。

キッチンへの道を閉ざすことができなくとも、調理中の放鳥は特に危険なので行わないようにしましょう。

また、ホットプレートやたこ焼き器を使用してキッチンとは別の場所で調理することもあるでしょう。こうしたイレギュラーな行動は特に事故のきっかけになり得ますから、キッチンとは別の場所で調理器具を使う際にも家族全員に周知し、放鳥しないように注意しましょう。

なお、焦げつき防止加工が施されたフライパンや鍋を加熱するとフッ素ガスが発生する場合があります。少量でも鳥の命を奪うことが経験的に知られており、有毒ガスの観点からも調理器具は危険です。

調理後の器具にふれる

調理後の熱を持った鍋やフライパン、コンロなども鳥のヤケドの原因になります。

調理が終わったことで注意が緩みやすいとは思いますが、まだキッチンが危険であることを忘れてはいけません。

キッチンで調理した後は、そのまま食事することが多いでしょう。したがって「人間が食事中には放鳥しない」というルールが徹底されていれば、調理後の器具が冷めるまでの時間が自然に確保されます。

熱い料理にふれる

文鳥はいつでも飼い主に興味津々です。ヒナの頃から人間の食べ物に一切近づけないように注意してきたとしても、ある日突然食べようとすることはあり得ます。

できたての料理やレンジで温めた直後の料理、熱々のスープやカップ麺、熱が冷めにくいあんかけ料理など、熱い料理に飛び込んだり、飲み込んだりすればヤケドを負います。

仮に熱々でなかったとしても、人間の食べ物は文鳥にとって有害である場合が多々あるため、そもそも人間の食べ物が出ている間は放鳥しない習慣をつけるのが最も安全です。

熱い飲み物にふれる

食事は日に3回で時間帯も概ね決まっているので注意しやすいのですが、熱い飲み物が落とし穴になる場合があります。

熱いお茶やホットコーヒー、ホットココアなど、家族の誰かが飲んでいるのに気づかずに放鳥してしまえば、熱い料理が食卓に出ている時と同じリスクが発生します。

家族の誰が何を飲んでいるかをリアルタイムでいちいち把握するのは現実的ではありませんから、熱い飲み物を飲んでいる人が責任を持って、放鳥を知ったらすぐに片付けるようにしましょう。そして、放鳥する人はケージの扉を開く前に安全を確認し、家族全員に周知しましょう。

なお、ホットかアイスかを問わず、カカオやカフェインを含む飲み物は鳥に有毒です。こうした飲み物が出ている間は放鳥してはいけませんし、飲んだ人は鳥に接する前に口をゆすいだり手を洗ったりして残留させないようにしましょう。

アイロンにふれる

使用中、使用直後のアイロンは鳥も人間もヤケドの危険があります。

ただ、鳥を飼っていなくともアイロンには気をつける家庭が多いでしょう。放鳥する人が家族全員に放鳥することを確実に伝えていれば、適切に「待った」をかけることができるはずです。

ストーブ・ヒーターにふれる

人間用の暖房器具への接触は非常に危険です。暖房にはエアコンを使うか、少なくとも放鳥時にはストーブ・ヒーターが冷めきっていることを確実にしなければいけません。

暖房器具が使われるのは冬だけであるため、ストーブ・ヒーターの使用を開始する初日に、家族全員で放鳥のタイミングに気をつけなければいけないことを改めて確認しましょう。

なお、石油ストーブやガスストーブはガスによって大気汚染が発生し、鳥に有毒です。文鳥に限らず、鳥を飼うなら破棄しましょう。

事例募集のお願い

文鳥大学では鳥の事故の事例を募集しています。

実際に事故に至ってしまった場合はもちろん、ヒヤリとした経験だけでも構いません。

事故の発生は飼い主にとって非常に苦しい経験であり、自責の念に耐えず、人に言うのははばかられるでしょう。

しかし、そういった経験の情報こそが鳥の命を守るために必要であり、飼い主全体に広く共有されるべきなのです。

もし「こんな事故があった」「こんな事故が起きそうになった」という事例を共有して頂ける方は、この講義へのコメントやお問い合わせフォームFacebookTwitterでご連絡いただけますと幸いです。

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