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文鳥と塩分過剰症

食べこぼしパトロール中の楪先生
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トップ画像:食べこぼしパトロール中の楪先生(@ku17ka31)

塩分のとり過ぎは人間にとって有害であるとされていますが、鳥にとっても有害です。

体重の非常に軽い文鳥は、人間用のスナック菓子などの塩がたっぷり使用された食べ物を少し誤食しただけでも、塩分過剰になってしまう危険があります。

塩分過剰症の深刻な症状を知り、食べこぼしを残したまま放鳥しないように気を引き締めましょう。

塩分過剰症の原因

標準的なエサを与えられており、自由に水を飲める環境では塩分過剰症はまず発生しません。人間の食べ物を与えられたり、誤食したりすることで発生する場合があります。

文鳥では一般的ではありませんが、塩土(ミネラルブロック)の過食によって塩分過剰症を起こす場合があります。

鳥類は不足する栄養素を過食によって補おうとします。発情期には卵殻を形成するためにカルシウムの必要量が増加しますから、ミネラル源の過食が見られる可能性が高まります。この時、塩土が主要なミネラル源として与えられているとどうしても塩分を過剰摂取してしまうことになります。

塩分過剰症の症状

塩分の過剰摂取は体内の電解質と水分量の均衡を損なうことにより、多飲多尿を起こします。

また、脳浮腫(脳組織に正常の範囲を超えた量の水分が貯まり脳が腫れる病気)や出血から様々な中枢神経症状を引き起こします。抑うつ、興奮、ふるえ、痙攣、運動失調などが見られるでしょう。

こうした神経症状が重度の場合は死亡する可能性もあります。

塩分過剰症が疑われる場合、すぐに病院を受診しましょう。輸液剤の投与によって体液平衡の改善が期待できます。

塩分過剰症の予防

塩分過剰症を予防する第一は、愛鳥が人間の食べ物を食べないように細心の注意を払うことです。

人間は塩分をたっぷり含む料理やスナック菓子が大好きですから、僅かな量の誤食でも体の小さな文鳥にとっては深刻な塩分摂取量になってしまう危険性もあります。

塩分過剰症に限ったことではありませんが、食卓に食品が出ている時は放鳥しないように徹底しましょう。さらに、放鳥する前には食卓上や床に食べこぼしが残っていないことを確認してください。スナック菓子は食べこぼしが残りやすい上に、塩分やチョコレートなどが大量に使用されており、鳥にとって危険な食品の典型と言えます。

料理に使う食塩にも注意しなければいけません。キッチンにこぼれた塩が残らないように気をつけるべきですが、そもそも理由なく鳥をキッチンに立ち入らせるべきではありません。ヤケドを負ったり、フッ素ガス中毒を起こしたり、置いてある食材を誤食したりと、キッチンは鳥にとって非常に危険な場所です。

人間用食品の誤食以外では、塩土の過食が危険であるとされています。ただし、文鳥の飼育ではミネラル源として塩土を使用することはあまり一般的ではありません。

インコについての比較的古い飼育書では副食として塩土に関する記述がある場合もありますので、文鳥と一緒にインコを飼育している飼い主は、塩土の取り扱いには十分注意しましょう。

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