文鳥と塩分過剰症
塩分のとり過ぎは人間にとって有害であるとされていますが、鳥にとっても有害です。体重の非常に軽い文鳥は、人間用のスナック菓子などの塩がたっぷり使用された食べ物を少し誤食しただけでも、塩分過剰になってしまう危険があります。塩分過剰症の深刻な症状を知り、食べこぼしを残したまま放鳥しないように気を引き締めましょう。
塩分のとり過ぎは人間にとって有害であるとされていますが、鳥にとっても有害です。体重の非常に軽い文鳥は、人間用のスナック菓子などの塩がたっぷり使用された食べ物を少し誤食しただけでも、塩分過剰になってしまう危険があります。塩分過剰症の深刻な症状を知り、食べこぼしを残したまま放鳥しないように気を引き締めましょう。
チョコレートの甘い香りは文鳥も人間もつい引き寄せられてしまいますが、文鳥にとってはごく少量でも命を落としかねない猛毒です。中毒の原因物質はカカオに含まれているため、チョコレート以外のカカオ製品にも広く注意する必要があります。チョコレート中毒が発生する病理や症状、予防について学びましょう。
大腸菌というと人間ではO157による食中毒が有名ですが、文鳥も感染します。穀食の文鳥は常在菌として大腸菌を保有しておらず、人間には病気を起こさない種類の大腸菌に感染しても深刻な症状を見せることがあります。健康な体と衛生的な環境を保ち、しっかり予防しましょう。
鉛が鳥の体に蓄積されると、赤血球の破壊や神経症状、そして消化器系の障害を起こし、死亡することもあります。放鳥時に目を離していると、気が付かない間に鉛を摂取してしまうかもしれません。鉛中毒性は発症すると進行が急速であるとする文献もあり、早期に異変を見つけて病院を受診することが重要です。
人間の家庭には数多くの金属製品があり、その防錆加工として亜鉛メッキが一般的に利用されています。亜鉛が文鳥の体内に蓄積されることで、消化器系の障害や神経症状、溶血など様々な症状を起こし、急性に死亡することもあります。「うちの子は金属に興味ないから大丈夫」と思っていても放鳥時には目を離さないことが重要です。
腸の運動を司る神経に異常が生じたり、異物が侵入したりすること等によって、腸が塞がってしまうことを腸閉塞、あるいはイレウスと言います。便が出せなくなったり、腸の吸収機能が障害されたりすることによって、様々な悪影響が生じ、急激に状態が悪化し、一日ともたずに死亡してしまうこともある疾病です。
メガバクテリア症は比較的新しい病気で、古い文献では書かれていません。重篤化することは稀であるものの、文鳥にも感染する病気で、消化器系の症状を起こします。一方で、感染していても無症状の場合があり、無症状の子がキャリアとなってヒナや同居鳥へと感染が拡大してしまうことがあるため、注意が必要です。
消化管の常在菌であるカンジダ菌が増殖し、消化器系を障害するのがカンジダ症です。文鳥の免疫力が正常に機能していれば問題を起こさない菌ですから、食餌の栄養バランスと飼育環境をしっかりチェックして、予防することが重要です。また、不適切な挿し餌による食道のケガやヤケドも発症の原因になります。
肥満になる生活をしている文鳥は脂肪肝の危険が高まります。肝臓に脂肪が蓄積して肝機能を障害する病気で、急性症状の場合は突然死を起こします。ヒナでは挿し餌のあげすぎが脂肪肝の原因になります。比較的よくある病気ですから、よく確認しておきましょう。
文鳥の寄生虫といえば、トリコモナスとコクシジウムです。コクシジウムはトリコモナスに比べて知名度に劣り、確かに症状も比較的地味です。しかし、地味であるがゆえにコクシジウムキャリアの文鳥が増えやすいのです。コクシジウムは環境・薬剤への耐性が高く、いちど飼育環境に入り込まれてしまうと駆虫するのが大変になります。