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文鳥の栄養学―炭水化物

派手に登場するもちまる先生
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トップ画像:派手に登場するもちまる先生(mochimaru222)

炭水化物は「三大栄養素」の中でもエネルギー源として最も重要な栄養素です。

小型の鳥類は高い体温を維持したり、飛翔という爆発的な運動を頻繁に行うために、速効性のエネルギー源である炭水化物を常に摂取する必要があります。

文鳥における炭水化物について詳しく学びましょう。

炭水化物は、タンパク質や脂質と並んで「三大栄養素」と呼ばれる重要な栄養素です。

三大栄養素は全てエネルギーとして利用されることがありますが、炭水化物は脳や神経に栄養供給できる唯一の栄養素であるのが特徴です。

炭水化物という名称は、ブドウ糖や果糖などの「単糖から構成されているもの」の総称です。一口に炭水化物と言っても色々と種類があり、体内に吸収されてエネルギー源になる「糖質」と、消化吸収されずエネルギーにならない「食物繊維」とに大別されます。ちなみに、「単糖」は「それ以上、加水分解(水の作用により分子が分解する反応)されない糖類」と定義されています。

さて炭水化物は、構成している単糖の数が1個のものを単糖類、2個のものを二糖類、2~10数個のものを少糖類、それ以上のものを多糖類と言います。

単糖類には、ブドウ糖、果糖、ガラクトースなどがあり、二糖類にはショ糖、乳糖、麦芽糖などがあります。これらは、すべて体の中でエネルギーになる「糖質」です。ショ糖は、調味料として普段使っている砂糖のことで、ブドウ糖と果糖が結合したものです。

少糖類はオリゴ糖とも言い、腸内の善玉菌を増やす効果があるとして、特定保健用食品に利用されています。

多糖類には、代表的なエネルギー源となるでんぷんや、グリコーゲンがあります。どちらもブドウ糖が多数結合したものです。また、果物に多く含まれるペクチン、こんにゃくに含まれるグルコマンナン、寒天に含まれるアガロースなどの食物繊維も多糖類に分類されます。

炭水化物のはたらき

炭水化物はもっぱらエネルギー源として利用されます。

タンパク質や脂質もエネルギー源として利用されますが、炭水化物の場合は速効性の高いエネルギー源である点が特徴です。摂取してすぐにエネルギーとして利用できるという特徴は、高い体温を維持するために常にエネルギーを消費し続けなければならない鳥類にとって重要です。

また、炭水化物は脳や神経系が利用できる唯一のエネルギー源です。炭水化物が不足すると神経症状を見せるようになります。

文鳥やインコなどのシード(シード)を主食とする一般的な飼い鳥では、炭水化物もシードから摂取します。

炭水化物の中でも多糖類のデンプン(Starch)が主なエネルギー源として利用されています。多糖類はそのままでは分子構造が大きすぎて吸収することが困難なため、小腸で消化して単糖類へと分解する必要があります。この点、デンプンは単糖類であるブドウ糖(グルコース)へと消化しやすく、エネルギーとして使うのに好都合なのです。

単糖類に分解された炭水化物はそのまま小腸から吸収されて肝臓に入り、多くは多糖類であるグリコーゲン(エネルギーの貯蔵庫)として肝臓に貯えられ、一部はブドウ糖として血液中に入り、体中に行き渡ってエネルギーとして利用されます。

空腹時や運動時には血液中のブドウ糖だけではエネルギー源として不足するので、肝臓に貯えられたグリコーゲンを分解して血糖値を一定に保ちます。

特に小型の鳥類は血糖値や体温が高く、ブドウ糖の消費が激しいため、常に食物を摂取する必要があります。

炭水化物を摂り過ぎるとどうなる?

炭水化物を摂り過ぎると脂肪として体内に貯えられるため、肥満の原因になります。肥満は様々な病気のもとになります。ぜひ下記の講義を併せてご覧ください。

肥満から脂肪肝を起こして肝臓の機能障害が発生する可能性もあります。

炭水化物が不足するとどうなる?

炭水化物が不足すると血中のブドウ糖濃度が低下するため、全身がエネルギー不足となります。

特に脳や神経はブドウ糖が唯一のエネルギー源であるため、神経症状を見せる可能性があります。

炭水化物のバランスを保つためには?

文鳥の飼育では、いつでもエサを食べられるように1日分の主食(シードやペレット)を入れたままにしておくのが一般的です。

したがって、エサを切らすことさえなければ、炭水化物が不足する可能性は低いです。必要な時に、必要なだけ食べます。

一方で、「炭水化物の摂り過ぎ」という事態もあまり一般的ではありません。食べ過ぎというよりはむしろ、「運動不足」が根本的な問題であることの方が圧倒的に多いでしょう。

エサの量を減らすのではなく、運動量を増すことで理想の体型を確保することは、文鳥を安全にダイエットさせるための基本です。下記の講義で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

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