文鳥と熱射病
室内飼育が一般的な文鳥は、一年を通じて熱射病のリスクがあります。熱射病を起こしにくい環境を理解するとともに、お出かけや引っ越しなど、ほんの少しでも環境が変わる際には入念にチェックすることが重要です。また、熱射病を起こしてしまった際の応急処置についても記載してありますので、ご確認ください。
室内飼育が一般的な文鳥は、一年を通じて熱射病のリスクがあります。熱射病を起こしにくい環境を理解するとともに、お出かけや引っ越しなど、ほんの少しでも環境が変わる際には入念にチェックすることが重要です。また、熱射病を起こしてしまった際の応急処置についても記載してありますので、ご確認ください。
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)とは、フライパン表面の焦げつき防止加工などに使用されているフッ素樹脂です。様々な調理器具に使われているPTFEですが、高温になると有毒ガスを生じ、これが鳥に中毒症を起こすことがあります。ケージの設置場所をキッチンから離し、文鳥の居る部屋で調理を行わないようにましょう。
夜中に文鳥に忍び寄り、吸血してかゆみと貧血をもたらすのがワクモというダニです。現代の文鳥は屋内飼育が一般的なため、あまり見かけることはありませんが、外でニワトリを飼っていたり、野鳥が巣を作っている場合、ワクモが家の中に侵入して文鳥にまで到達することがあるでしょう。
常に気をつけなければいけない文鳥の事故に、ヤケドの危険があります。最もヤケドしやすい部位は脚で、重度のヤケドだと壊死して脱落してしまう場合もあります。飼い主や家族みんなで注意することによって危険を最小限にして、悲しい事故を起こさないようにしましょう。
成長中の幼鳥や産卵期のメス、換羽期などには、タンパク質の必要量が増加するため、欠乏症を起こしやすくなります。また、穀類はアミノ酸の含有率が低いため、シード食の文鳥ではアミノ酸の欠乏にも注意する必要があります。時期に応じて、カナリーシードやペレット、動物性タンパク質など、いろいろなエサの量を調整しましょう。
皮下気腫は気のうに穴が空くなどして空気が体の中へ漏れて溜まってしまい、体表が膨らんでしまう症状です。ひどくなると体が風船のように球形に膨らんでしまい、痛々しい外観になってしまいます。皮下気腫自体の症状は体の膨張だけですが、必ず何らかの疾病を併発しているはずですから、膨らみが小さな内に病院を受診しましょう。
文鳥が飛ぶために必要な、呼吸による大容量の換気を可能にしているのが「気のう」という袋状の呼吸器です。気のうに炎症が起きると呼吸困難を生じ、さらに気のうに隣接する臓器へと炎症が広がっていってしまいます。気のう炎は様々な原因で生じ、骨折や関節炎のような意外なきっかけで発症することもあります。
疥癬症はセキセイインコで有名ですが、文鳥でも起こる病気です。トリヒゼンダニというダニが文鳥の皮膚に寄生し、穴を掘って産卵・脱皮・増殖することで皮膚病変を生じます。早期に駆虫剤の処方を受けることができれば良いのですが、時間が経ってからだと症状も重篤化し、駆虫にも時間が掛かるようになります。
肥満になる生活をしている文鳥は脂肪肝の危険が高まります。肝臓に脂肪が蓄積して肝機能を障害する病気で、急性症状の場合は突然死を起こします。ヒナでは挿し餌のあげすぎが脂肪肝の原因になります。比較的よくある病気ですから、よく確認しておきましょう。
そ嚢にエサが溜まってしまって、腐敗を起こしたり病原体の繁殖を起こしたりしてしまうのが食滞(そ嚢停滞)です。挿し餌を与えられているヒナに多く見られますが、成鳥でも起こりうる病気です。エサが食べられない状況は、文鳥を危険にさらします。症状と予防方法を確認しておきましょう。