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文鳥の餌-成鳥にはどんな餌をあげればいいの?

おやつを食べたいぽん先生
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トップ画像:おやつを食べたいぽん先生(@comatsu_cotoLi)

文鳥を初めて飼う場合、そもそも餌として何を用意すべきなのか迷います。

今回は、大人になった文鳥の餌として一般的に与えられている食品の種類と「なぜ与える必要があるのか」という理由を学びましょう。

それぞれ具体的なおすすめの商品も紹介していますので、最初の餌選びの参考にしてください。

文鳥の主食には、アワやキビ等の穀物種子である「シード」と、総合栄養食として人工的に製造されている「ペレット」の2種類があります。

「どちらか一方しか与えてはいけない」というルールはないので、それぞれの特徴を理解して柔軟に使いこなせるようになると良いでしょう。

主食はエネルギーの源であるタンパク質や炭水化物、脂質の主な供給源となります。

特にタンパク質に関してはアミノ酸の不均衡も病気の原因となることがありますから、偏った食餌にならないように注意しましょう。

なお、シードとペレットについて更に詳しくは下記の講義をご覧ください。

シード

殻付きのシード(穀物種子)は文鳥の主食として最もポピュラーな餌です。

欧米ではシードよりも後述するペレットを推奨する獣医や飼育家が多いですが、自然志向的な飼育方針を持つ飼い主が多いと言われている日本では「完全シード食」も根強い人気があります。

鳥のクチバシは、その食性を色濃く反映します。文鳥のクチバシは太ピンセット型と呼ばれ、シードの殻を剥いて食べるのに適した形状をしています。文鳥自身も殻を剥く行為それ自体を楽しんでいる様子があり、ストレス解消に貢献していると考えられています。

鳥の餌用に様々な種類のシードが市販されており、初めて文鳥を飼う人はどれを選べばよいのか迷ってしまうでしょう。

そこで、入門者向けのひとつの目安として、アワ・キビ・ヒエにカナリーシードを少量加えた「殻付き4種混合シード」を基準に考えると、各社が販売するシードの特徴が分かりやすくなります。

例えば、鳥の飼い主の間でよく名前の挙がる「キクスイ」からは下記の商品が販売されています。

上記の殻付き4種混合シードから脂質の多いカナリーシードを除いた3種混合シードは「粗食」すなわちダイエット用の餌として用いられることが多いです。キクスイと同じくオススメされることの多い「黒瀬ペットフード」が販売するものも併せて紹介しましょう。

他方、基本の4種類に青米やニガーシードなどを加えたり、野菜や果物を顆粒にしたものを配合したりと、各社が考える「最適な文鳥の主食」として販売されている豪華な混合シードもあります。

上記のような、いわば「全部盛り」の混合シードはアミノ酸の不均衡予防やビタミン・ミネラルの補給に役立つというメリットがあります。一方で、文鳥が体調を崩した際などに「どのシードが原因になったか」を突き止めるのは難しくなります。

ペレット

ペレットは総合栄養食として製造されており「必要な栄養素をこれだけで摂取できる」という手軽さが最大のメリットです。後に紹介する主要なペレットでは「ペレットが餌全体の7割以上を占めている場合、ビタミン剤やサプリメントの添加は不要であり、野菜や果物を少量与える程度で問題ありません」との記載があります。

かつて多発していたビタミン欠乏症がペレットの普及とともに減少してきたと述べる臨床家もおり、栄養管理に失敗しやすい初心者には特に心強い選択肢となります。

他方、ペレットは人工的な製造物であり「何が入っているか分からない」という不安があります。また、味のせいなのか、殻がないせいなのか、文鳥自身があまりペレットを好まないことが多く、幼鳥期をシード食だけで過ごした子にペレットを食べてもらうためには飼い主も忍耐が必要です。

ペレットは様々なメーカーが製造していますが、下記のものは多数の飼い主が文鳥に与えてきた実績があり、安心して利用できます。ペレットは文鳥ごとに好みが分かれることが多く、「A社のペレットは食べるけど、B社のは絶対食べない」ということがよくあるので、様子を見つつ色々試してみると良いでしょう。

文鳥の副食

主食だけではビタミンやミネラルが不足するため、これらを副食から補給します。

特にシード食の文鳥の場合、新鮮で栄養豊富な副食を毎日欠かさず与えることが必須となります。

野菜

シード食でもペレット食でも、野菜は必要な副食になります。文鳥にとって主要なビタミン源であると同時に、穴を空けたり引き抜いたり葉っぱの影に隠れてみたりと「オモチャ」としての性格も持っていると考えられます。

文鳥に与える野菜としては小松菜、チンゲン菜、ニンジン、豆苗などがよく用いられます。新鮮なものを用意し、表面を水でよく洗ってから与えます。

ニンジンは薄くスライスして小皿に乗せ、小松菜などは水を張った菜差しに入れると良いでしょう。

一方で、ネギやほうれん草など、与えてはいけない野菜もあるため、誤嚥などにはよく注意してください。

フルーツ

果物が大好きな文鳥は多いです。

野菜と違って毎日果物を与える必要はなく、週に一度程度おやつとして旬の新鮮なものを少量を与えるのが一般的です。

果物の種が中毒を起こす危険があるので基本的に果肉だけを与えるようにします。

ミカン、バナナ、リンゴ、イチゴなどがよく与えられています。リンゴの種を取り除くのは簡単ですがイチゴの種を取り除くのは難しいので、心配であれば切って内側だけを与えると良いでしょう。

スイカを好む文鳥も多いですが、水分が多く体を冷やして下痢になる危険があるため少量にとどめるのが良いとされています。

他方、与えてはいけない果物も存在します。アボカド、モモ、アンズ、ビワなどは中毒を起こす果物の代表例で、特にアボカドの誤嚥は鳥にとって致命的になります。

また、パイナップル、パパイヤ、キウイフルーツ、マンゴーなどの汁液で皮膚炎を起こすことがあり、注意を要します。

ボレー粉

ボレー粉は「牡蛎(ぼれい)」すなわち二枚貝のカキの殻を砕いて粉にしたものです。鳥の主要なミネラル源として市販されています。着色や栄養分の添加のない、自然のままのものを白ボレー粉と呼びます。

インコではカトルボーン(イカの甲)が与えられることが多いですが、噛む力がそこまで強くない文鳥ではボレー粉が一般的です。

ボレー粉はカビ臭いものは捨て、洗って乾燥させてから使います。海水中の濃い塩分や有害成分、ゴミなどが入っている危険性があるためです。

キクスイや黒瀬ペットフード等からは洗浄、乾燥済みのボレー粉が販売されています。そのまま与えることができて便利ですが、もし心配であれば自分で洗っても構いません。

ペレット食の文鳥ではボレー粉は必ずしも必須ではないとされていますが、シード食の文鳥では毎日欠かさないようにしましょう。ボレー粉はカビやすいので、特に梅雨の時期など毎日交換するのが無難です。

その他の餌

動物性タンパク質

文鳥は雑食性の鳥であり、野生の文鳥は産卵などで栄養の需要が大きくなると虫を食べます。

飼育下の文鳥でも、ヒナから成鳥になるまでの間や繁殖期には動物性タンパク質が必要となります。少量であれば、おやつとして与えても構いません。

フィンチ用のミルワームが市販されているのでそれを与えても構いませんが、管理が手間ですし、何より文鳥自身が怖がって食べないことがあります。

一般的に用いられるのはかつお節やゆで卵の黄身で、喜んで飛びつく文鳥の様子が見られるでしょう。

鳥用のエッグフードも市販されており、これを利用して動物性タンパク質を補給しても構いません。

煮干しも一般的に用いられており、おやつとして少量をたまに与える分には問題ないですが、繁殖期などで毎日与える必要がある場合には塩分が過剰になる危険があります。

ビタミン剤・サプリメント

主にシード食の文鳥で、不足しがちなビタミンや微量栄養素を補うためにビタミン剤やサプリメントを利用しても良いでしょう。病院で薬としてビタミン剤やサプリメントが処方される場合もあります。

日常的に与えている飼い主もいれば、換羽期や産卵期などの栄養需要が大きくなった時に限って与えている飼い主もいます。

与え方も様々で、飲み水に溶かして与える人もいれば、シードに振りかけて与える人もいます。ビタミン剤やサプリメントには用法・用量の記載があるので、それに従うのが基本です。病院で処方された場合は医師の指示に従いましょう。

この分野で最も有名なのはネクトンでしょう。日常用のネクトンSや、換羽期用のネクトンbio、産卵でカルシウムの要求量が増大した際に使うネクトンMSAといった具合に、用途別のラインナップが揃っています。

なお、ペレット食の文鳥にビタミン剤やサプリメントを与える必要はありません。ペレットとビタミン剤の併用でカルシウムやビタミンDなどの過剰症を起こすこともありますので、注意が必要です。

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