苦しむ演技を見せるぽん先生

文鳥とアスファルトの危険性

道路の工事現場を見かけた際、独特のアスファルトの匂いをかいだことがある人は多いでしょう。実は、道路工事は大気汚染を起こします。人間は平気でも、体の小さな文鳥は深刻な中毒を起こす危険性がありますから、飼い主はアスファルトの危険性についてしっかり認識しておきましょう。

身ぎれいにするぽん先生

文鳥と大腸菌症

大腸菌というと人間ではO157による食中毒が有名ですが、文鳥も感染します。穀食の文鳥は常在菌として大腸菌を保有しておらず、人間には病気を起こさない種類の大腸菌に感染しても深刻な症状を見せることがあります。健康な体と衛生的な環境を保ち、しっかり予防しましょう。

カメラ目線のポン先生

文鳥と気管炎・鳴管炎

気管炎や鳴管炎は、初期には元気であることに加えて、人間の風邪のような症状を見せるため、軽視されがちです。しかし、肺炎や突然死の原因になる危険な疾病であるため、すぐに病院を受診する必要があるのです。気管炎・鳴管炎がどのような症状を見せるのかしっかり確認し、予防と早期治療に活かしましょう。

こちらを見るゆり先生とかぼちゃパンツ団

文鳥とタバコの毒

文鳥にタバコは有害です。新型タバコは健康への悪影響が少ないと宣伝されていますが、体が小さく、大気汚染に敏感な文鳥には関係のない話です。タバコの煙は突然死の原因になるため、文鳥をタバコに近づけないように注意してください。また、有毒物質が残留している危険があるため、禁煙前に使っていたカーペットなどにも要警戒です。

モチになる銀先生

文鳥とポリテトラフルオロエチレンガス中毒

ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)とは、フライパン表面の焦げつき防止加工などに使用されているフッ素樹脂です。様々な調理器具に使われているPTFEですが、高温になると有毒ガスを生じ、これが鳥に中毒症を起こすことがあります。ケージの設置場所をキッチンから離し、文鳥の居る部屋で調理を行わないようにましょう。

お弁当を付けたちーすけ先生正面

文鳥と肺炎

肺炎は治療しても予後が悪いことが多いため、早期発見が重要です。しかし、初期段階では運動後のような限られた場面でしか呼吸困難症状を見せないことが多く、注意していなければ気づくことが難しい疾病でもあります。肺炎の症状を知っておくとともに、そもそも肺炎にならないように予防を徹底しましょう。

背伸びするぽん先生の上半身

文鳥とアスペルギルス症

アスペルギルスというカビの感染によって、主に呼吸器系が障害される病気がアスペルギルス症です。しかし、初期にはほとんど症状が見られないため、気づかない内に手がつけられない程に重篤化していることもあります。治療の難しさもあり、予防の重要性が特に強調されています。

水浴びしたら寒くて丸くなるぽん先生

文鳥と皮下気腫

皮下気腫は気のうに穴が空くなどして空気が体の中へ漏れて溜まってしまい、体表が膨らんでしまう症状です。ひどくなると体が風船のように球形に膨らんでしまい、痛々しい外観になってしまいます。皮下気腫自体の症状は体の膨張だけですが、必ず何らかの疾病を併発しているはずですから、膨らみが小さな内に病院を受診しましょう。

ツヤにこだわりのあるぽん先生

文鳥と気のう炎

文鳥が飛ぶために必要な、呼吸による大容量の換気を可能にしているのが「気のう」という袋状の呼吸器です。気のうに炎症が起きると呼吸困難を生じ、さらに気のうに隣接する臓器へと炎症が広がっていってしまいます。気のう炎は様々な原因で生じ、骨折や関節炎のような意外なきっかけで発症することもあります。

きゅるるんぽん先生

文鳥と副鼻腔炎

副鼻腔炎は文鳥でも人間でも起こり、「蓄膿症」の名でよく知られています。副鼻腔炎は顔の膨張や目の突出を起こすこともあり、非常に痛ましい病気です。さらに慢性化しやすく、治療しにくいという特徴もあり、厄介です。副鼻腔炎は鼻炎から続発しやすい病気ですから、飼い主による予防と早期発見が重要です。